ヒヌマイトトンボ
Mortonagrion hirosei Asahina,1972
(左から)
♂:福島県相馬市 2006/07/17
交尾:福島県相馬市 2006/07/17
♀:福島県相馬市 2006/07/17
体長は約30mm。♂の翅胸の前面には丸い斑紋が4つある。
(翅胸の前面に斑紋があるイトトンボは、日本国内では本種だけ。)
体色は、♂は黄緑色、♀はオレンジ色、未熟な個体は白い。
対馬では、♂型の♀(♂と同じ色の♀)が多く見つかっているらしい。
成虫の出現時期は、6〜8月。
汽水域(海水と真水が混ざるところ)という特殊な環境に住んでいるのだが、
護岸工事などで適した環境が減り 現在は絶滅が心配されている。
名前の由来は、涸沼(ひぬま)で発見されたイトトンボ。
茨城県茨城町と千葉県市原市の天然記念物。福島県では保護条例の指定種になっていて、採集は出来ない。
日本と中国の香港でのみ確認されている。
旧環境庁のレッドデータブックでは絶滅危惧種、環境省のレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されている。
[分布]本州の東北〜近畿地方、対馬
(Japonia)
モートンイトトンボ
Mortonagrion selenion (Ris,1916)
(左)♀:福島県福島市 2002/07/11
(右)♂:福島県福島市 2002/07/11
成熟した個体と、未熟な個体では色が違う。成熟した個体は緑色で、未熟な個体はオレンジ色をしている。
名前のモートンは、英国のトンボ学者ケネス・モートン氏に捧げられたもの。
環境省のレッドリストでは準絶滅危惧に指定されている。
熊本県では保護条例の指定種になっていて、採集は出来ない。
[分布]北海道南部、本州、四国、九州の一部
(Japonia)
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