標本のつくり方


4.乾燥

 方法1
トンボが左向きの状態で頭頂部を上に向ける。
トンボを三角紙に戻し、乾燥劑(乾燥剤)と一緒にタッパー等に入れる。
冷暗所で1ヶ月以上乾燥させる。

 方法2
アセトンにトンボを浸す。 (アセトンの詳しい使用方法については、ここでは省略。)
トンボが左向きの状態で頭頂部を上に向ける。

橫向きの標本 橫向きの標本

5.仕上げ

採集日・採集場所・採集者(採集者)を記したラベルをつける。
(箱に入れて展示しないのなら、三角紙に書き込んでしまふ(しまう)のが、 手輕(手軽)で なほかつ(なおかつ)分かりやすいだらう(だろう)。)
展翅標本のように、胸部に蟲ピン(虫ピン)を刺して ドイツ箱などに保存することも出來る(出来る)
横向きの標本は、三角紙ごとタッパー等に入れて保存される場合が多い。
この時、防蟲劑(防虫剤)を一緒に入れておくと良い。
完成した標本は定期的に見て、防蟲劑(防虫剤)の交換やカビが生えてゐない(いない)かなどの確認をする。

トンボは、胸部側面の模樣(模様)を見ることが多い爲(為)、 展翅標本よりは この形の標本にされることの方が多い。
また、トンボの複眼は 奧行き(奥行き)のある 深く綺麗な色をしてゐる(いる)ものが多いが、 死後1〜2日で變色(変色)して 失はれる(失われる)。 テフ(チョウ)であれば、鱗粉を落とさないやうに(ように)注意すれば、ほぼ色は保たれるが、 肉食昆蟲(昆虫)であるトンボは、どうしても 變色(変色)してしまふ(しまう)。 殘念(残念)だが、これは仕方が無い。

橫向きの標本 複眼の變色


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